Legal Design Lab

リーガルテックとは「法律関連のサービスやシステムに利用される情報技術」のことを指します。私たちは士業や企業法務、行政といった業務をより効率化し、より効果的に行うための技術や、生活者が法律をより身近に利活用するための技術を研究開発していきます。具体的には電子署名やAPI／SDK、ブロックチェーン（分散台帳）技術を活用したスマートコントラクトなどを対象としています。

リーガル分野では、コミュニケーションが非常に重要となります。しかし法の専門家ならまだしも、法にあまりなじみのない生活者にとっては文言一つとってもわかりにくく、それがより法に対するハードルの高さを生み出していると私たちは考えています。リーガルコミュニケーションでは、法や法文書の内容をわかりやすく伝えるためのツールボックスや、ユーザーインタフェース／ユーザーエクスペリエンスといったインタラクションデザインについて主に研究開発を行なっています。

新しい技術が生まれた際に、その分野の法制度を含む社会制度を整備するための議論は、技術ごとまたは分野ごとに分断されるために無駄が多く、領域を横断し「人」を中心とした制度整備のための技術やノウハウが蓄積されていくインフラも少ないように思われます。私たちは、ガバナンスや公共政策という視点から先端領域の法を含む、「人」を中心とした社会設計の方法論について研究開発を行なっています。

法を単なる規制として捉えるのではなく、イノベーションを促進する潤滑油として捉え、Human Law Interactionのデザインを行える人材（リーガルデザイナー）の育成とそのようなマインド（リーガルデザインマインド）を社会に醸成していくために、研究成果を使って教育プログラムを開発し、提供していきます。